沖宗広島市議への要請文

平成23年(2011年)6月25日

広島市議会議員 

沖宗正明 先生 

 

「8・6広島平和ミーティング」実行委員長 蓼 征成(被爆二世)

「平和と安全を求める被爆者たちの会」事務局長代理 池中美平(被爆二世)

              (公式サイト:http://www.realpas.com

 

上記両名は、被爆者や被爆二世たちから直接寄せられたり、あるいはその方達との会合の中で交わされた様々なご意見を纏めた者として、沖宗先生への要請の発信者になりました。また、この(要請)文は関係各方面にも送達しております。

 

 

拝啓 沖宗先生におかせられましては、議会ご活動や医療ご活動に邁進され、深く敬意を表しますとともに、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。下記の文書をしたためましたので、ご多忙中誠に恐れいりますがご照覧賜りますよう、伏してお願い申し上げます。

敬具

 

 

平成23年6月27日の市議会一般質問に係る御配慮について(要請)

 

 沖宗先生が、頭記市議会において「公民館のありかたについて」と題したご質問をなされるとお聞きしています。

 

(1)講演会を8月6日に開催することが許せない。

(2)そのチラシが公民館に置かれることが広島市としてあるべきではない。

 

という内容を先生はホームページに記されています。

 

市議会議員というお立場で考えれば、ご質問をされるのは当然の職務ではありますが、広島市で著名な団体に属さない、私達被爆者や被爆二世の立場は以下のとおりです。

 

沖宗先生のみならず、私達にも広島の8月6日は大切な日です。「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式(平和記念式典)」で犠牲者に黙祷を捧げ、一日中、原爆死没者の慰霊と平和を祈っている者達です。

 

 そうした日であればこそ、広島の地で平和を考え、様々な専門家の意見を聞いて、どうすれば今日明日の平和を守り、子供達に平和で独立した民主的な私達の国を引き継げるのかということを、具体的に、冷静に学習し、思索を深めることは、広島市民としての義務であると考えています。そしてそのような思いが募る中で、公式の行事が終わった夕刻から室内で静かに講演会を実施して参りました。

 

お蔭様で、一昨年は1300名、昨年は1500名の聴衆が集いました。昨年は札幌医科大学の高田教授により、中国核実験での民間人の悲惨な被爆被災の調査報告がなされ、目を開かされる思いでした。

 

このように、被爆者達の、平和と国を思う気持ち、他国への思いやりのこもった重要な講演会であり、私達は一人でも多くの広島市民にこのような機会のあることをお知らせすべく、昨年公民館でのチラシ広報をお願いしました。しかし、公民館側からは公表されている基準には違背していないのに、広報を拒否されてきました。広島市民に公平・平等に提供されているはずなのに拒否された理由を重ねて問い合わせましたが、理由は二点三転して納得できるものではありませんでした。

沖宗先生がもし過去の事情をお知りになりたければ、財団の当時の回答書等を提供致しますので、お申し付け下さい。(本会ホームページでもその一部を公開しています)

 

私達被爆者や被爆二世は、このような差別的扱いに悲憤慷慨、怒りと悲しみはいやが上にも増すばかりでした。「ヒロシマの平和を疑う」という用語もこのような実態から出来たものです。

 

 今年、「財団の要綱に照らして問題なし」と判断され、公民館の広報協力を頂いたことは私達を安堵させ、開かれた、公平・平等な広島市に一歩近づいたものと深い感謝と喜びの念を抱かせました。

 

しかるに、沖宗先生が今また、原爆被爆の惨禍を受けた者や遺族である私達に、以前と同じ差別的な扱いを目指したご質問をなさるとすれば、悲憤慷慨、怒り、悲しみはより一層増すばかりでありましょう。ひいては、沖宗先生の国思う気持ちがどの程度のものか、疑念を持たれるばかりではなく、敵意の感情まで沸き起こるのを耐え忍ぶよう、取りまとめ者として押さえ込む自信はありません。

 

つきましては、こうした事実に思いを致し、私達被爆者や原爆死没者の遺族とこれを支える市民の心情にも御配慮をいただき、ご質問の内容に深いご配慮をされることを心からお願い申し上げます。

 

 特に、沖宗先生は心を傷つけられた人々の心情を誰よりもご理解されているお医者様でもあることを信じております。

 

巷間、私達のことを「似非被爆者」とか「核武装集会」とかの悪罵が貼り付けられていることにも鑑み、会合では、是非「被爆者健康手帳」も付けよう、との声が挙がりました。その止むに止まれぬ気持ちを受け止め、提供された方々のものを沖宗先生にのみ、この要請文とは別に添付いたしますので、是非ご披見の程お願い致します。

 

尚、田母神氏の核への言及は、四囲の現実の状況から国をどう守るかを専門化として考察される中で出る言葉だと理解しております。また、今年の講演者である青山氏は安全保障を専門にされておられますが、核武装には絶対反対の立場を貫かれ、マスコミでも公言されておられることを付言いたします。

 

 沖宗先生が私達の講演会にもしご参加頂けるようであれば喜んで、来賓としてご招待申し上げますので、実行委員長である「蓼」までお申し付け下さい。

 

 最後に、ご多忙中の沖宗先生に突然の手紙を差し上げたご無礼をお許し下されば幸甚に存じます。

 


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